北九州市と下関市の市場の視察
11日からの一泊二日の日程で、北九州市と下関市の卸売市場へ成田市議会新市場整備・輸出拠点化等調査特別委員会(たいへん長い名称ですが)の委員7名と成田市の市場の場長、議会事務局課員各1名の計9名で2つの市への行政視察に行ってまいりました。
まずは北九州市小倉北区の中央卸売市場へ。周辺人口を含めると200万人という大消費地を抱えているだけに、たいへん大きな規模。築50年という年期の入った古い建物は以前の我が市の市場とそっくり。午後の訪問だったので中で働いている方々はまばらで、広い場内をターレーやフォークリフトが走り回っていた。青果物部の見学のあと水産物部を見た。裏側はなんと海とつながっており、船を横付けして荷の積み卸しが可能とのこと。最近ではあまり利用されてないのですと。大都市の市場なので取り扱い額はたいへん大きいのですが、ご多分にもれず、現在の額は最盛期と比べるとだいぶ減少していました。ほとんどの市場と同様に現状はやはり相当厳しいようでした。
その晩はレトロな雰囲気で人気のある門司港のホテル泊。私は門司は2度目だが明治、大正、昭和初期の建物がいくつもあり、その景色は最高。一度ゆっくり観光で訪れたい町のひとつだとの思いを強くした。
翌日は、ホテルの前の船着き場からフェリーで対岸の下関の唐戸市場へ。この市場はもちろん卸売市場だが、観光客に評判の市場として有名で、水産物及びその加工品などがお土産に大人気。また地元の総合食品センターの役割も果たしているという地方卸売市場としては珍しい販売形態の市場である。それでも総売上は最盛期よりだいぶ落ちているという。やっぱりどこもきびしい。
今回2カ所の異なる特徴を持つ市場を視察したが、卸売市場の厳しい現状を改めて、目の当たりにした。成田の新市場とは様々な面で条件は違うが、大いに参考になった。お土産を買う時間もなく、福岡空港でのわずかな待ち時間で買い物するという駆け足の2日間でした。





