京都府亀岡市 岡山県倉敷市の視察 その2

経済環境常任委員会の行政視察2日目は、岡山県倉敷市を訪れました。

倉敷市はご存知のように瀬戸内海に面している人口約48万人で、岡山県第2位、中国地方第3位の人口規模を誇る中核市です。江戸時代は商人の町、明治時代は繊維産業で、近年は工業都市として栄え、観光面でも白壁や川沿いの柳並木が美しい文化観光都市として発展してきました。西日本有数の工業地帯の水島コンビナート、マスカットや桃をはじめとするフルーツ類、またスイトピーに代表される花々の生産が盛んな農業地帯も有するといういくつもの顔を持つたいへん大きな都市であります。

宿泊先に着いた頃はすっかり暗くなっており、情緒溢れるオレンジ色の街路灯に照らされた柳並木の倉敷川沿いを歩き、ただ手すりや欄干が低くて落ちたら危ない、帰りは気を付けなくてはなどと話しながら食事場所へ向かいました。翌日、訪れた倉敷市の議長さんからご挨拶の中で、倉敷川とは名ばかりで水深はわずか40㎝くらいの堀なんですよと露呈され、びっくりさせられたのでした。

倉敷市役所は赤煉瓦が随所に使われていて、立派な洋館風の大きなホテルのようでした。内部も通路などたっぷりとスペースをとってあり、議場もたいへん趣があり、なんとも言えない良い雰囲気でした。

さて肝心の視察ですが、倉敷市は平成30年7月の集中豪雨で甚大な被害が発生、多くの尊い人命が失われ、また災害廃棄物も年間排出量の2倍に当たる34万トンにもなり、その処理に多大な時間と労力を費やしたというたいへんな経験をされました。それらを乗り越え、大きな都市なりにごみの減量、再資源化に精力的に取り組まれており、リサイクル率は令和2年には、全国第3位(人口10~50万都市)になりました。また、特に子供たちへの環境問題に対する教育にはたいへん力を入れており、学年に従って理解しやすい、興味を持ちやすい、行動に移れる内容であり、その取り組み方にたいへん感心させられました。